『マリメッコ展』
- Shimizu Harumi

- 2017年3月3日
- 読了時間: 4分
先月のことですが、マリメッコ展に行ってきました。
ポスターに使われているのは、2009年マイヤ・ロウエカリの”シィールトラプータルハ”(市民菜園)という図案デザインで、
マイヤは2003年からマリメッコでデザインを手がけたヘルシンキ拠点のイラストレーターでデザイナー。
この作品は、モノトーンにブルーとグリーンの寒色合わせがとても綺麗。
寒色同士や暖色同士の組み合わせは大好き。
普段のコーディネートにも、色をたのしみたい時に系統の似た色を合わせるとまとまりやすいのでオススメ。
普段なかなか着ないようなピンクでも、オレンジやプラムレッドなどの同系色で濃淡をつけたりして組み合わせると、結構しっくりまとまるんです。

“ケイサリン・クルーヌ”(皇帝の冠)
図案デザイン:マイヤ・イソラ 1967年
今でも人気の”ウニッコ”シリーズをデザインしたマイヤの作品のひとつですが、このプリントの商品にはなかなか出逢えません。
廃盤のマグカップがあるのですが、どしんとしたデザインが私には大きすぎ。
ストールとかトートバッグがあったら良いのになぁと思う。
モノクロコーデにぽつんと黄色単色のストールはちょっと勇気がいるかもしれないけれど、こんな風に黒白グレーが入っていると合わせやすい。
グレーが入るだけでもしっくり馴染んで、コーディネートをまとめてくれる。

”屋根裏のマリメッコ”
マリメッコのショップのサイン 1955年
家具メーカーの『アルテック』が1階に入ったビルの2階に初期のマリメッコのショップが入っていて、
屋根裏ではないけれど、アルテックショップの上にあることから”屋根裏のマリメッコ”と呼ばれていたそうです。
この呼び方、いいな。
こいいう発想が出来るのってステキ。

『ELLE』誌の表紙 1965年7月22日号
”ギャレリア”
図案デザイン:ヴォッコ・ヌルメスニエミ 1954年
50年以上も前のものとは思えない、このワンピース、この表紙。
ヴォッコ・ヌルメスニエミは、マリメッコの創草期を支えたデザイナーのひとり。
有名なフィネルのコーヒーポットのデザイナー、アンティ・ムルメスニエミの奥様。
会場にあるモニターで彼女のインタビューが流れていて、もう鳥肌ものの感激っぷり!!
彼女のドレスがシンプルである理由も語っていました。
『誰のことも真似る必要はない。自分自身のものをつくるべきだ。』
大学の時の教官が言った言葉だそうで、いろいろな問題に直面したとき、答えをくれる言葉になったとか。

”リンッシ”(レンズ豆)
図案デザイン:カーリナ・ケッロマキ 1966年
古さを全く感じない、素敵な写真。
この”リンッシ”シリーズは、今でも様々なファブリックアクセサリーが作られていて、
ベージュ×オレンジの配色は、優しい色合いなので部屋にも置きやすそう。

”ウニッコ” 図案デザイン:マイヤ・イソラ 1964年 マリメッコの代表的なデザインのウニッコがチケットと図録に。 芥子の花がデザインされたこのシリーズは、毎年シーズンカラーも出ていて人気が高い。 『マリちゃんのドレス』という意味の”marimekko”がブランド名だなんて、夢がいっぱい!! 日本の人は、洋服よりも小物を持っている人が多いけど、マリメッコのきれいな色の洋服を着てたのしんで欲しい。 若い人も、おじいちゃんおばあちゃんもね。

”シィールトラプータルハ”(市民菜園)
図案デザイン:マイヤ・ロウエカリ 2009年
マリメッコ展のポスターと同じシリーズのプロダクト商品。
ティーカップとして売られているけど、わが家ではスープカップとして大活躍。
普段のお茶時間にはイッタラのマグを使うことが多いけど、
かわいいケーキをいただいたので、黒のイッタラのプレートとコーディネート。
チョコレートケーキをあえて黒い食器に置いてみた。

ヴォッコ・ヌルメスニエミの旦那さまの、 アンティ・ヌルメスニエミのコーヒーポットは、色使いが魅力で今でもファンが多い。 ウチにあるのはこのブルー。 もう使えないような状態なので、花やグリーンを生けて置いているのだけれど、 ラタンやグリーンとの相性もバッチリなので、色々たのしんでいる。 グラスもカップも、ウチでは花器として大活躍。




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